注文住宅を建てる土地の選び方

注文住宅を建てる上で、土地購入が重要なポイントです。住宅建築の際、土地代が大きな割合を占めるため、できるだけ安い土地を見つけることが大切でしょう。しかし、安い土地には住宅建設に適しない要素が隠れていることが多く、注意が必要です。まず、傾斜地を平地にならした土地の場合、盛土か切土かという点に注目しなければなりません。切土は斜面を削って平面にしたもので比較的地盤が安定していると言えますが、盛土は他の場所から運び込んだ土を斜面に埋め立てたものなので、土砂崩れなどが起きやすいと言われているのです。

また、擁壁がある土地は、排水処理がきちんと成されているか確認しましょう。排水口が適切に設置された擁壁なら、水が地下に溜まるおそれがなく、安心して暮らせます。

市街化調整区域の注意点

ほとんどの土地は、都市計画法によって市街化区域と市街化調整区域に分けられています。東京23区など住宅を積極的に建築する市街化区域に対して、市街化調整区域は、住宅建設に消極的で市街化を抑制しているのです。したがって、市街化調整区域で農業を営む人が住居として建築するといったケースを除き、周囲に他の建物が建築されていない市街化調整区域に住宅を建てる場合は、行政機関の開発許可を得なければなりません。市街化調整区域では、新築で住宅を建てる場合だけでなく、建て替えする際も許可が必要なのです。

市街化調整区域は地価が安く、自然環境も良いので購入したくなる人もいますが、購入後に住宅建設ができないと判明したら困るため、事前に行政機関や不動産屋に相談しましょう。

設計事務所は、一戸建て住宅を購入する際にデザインを一から考えたい人や、住宅の構造にこだわりたい人の間で需要が高まっています。